こんにちは!ようやく秋らしい涼しい気温が続くようになりましたね。
最近の天候の変化の激しさには頭を抱えるばかりですが…女心と秋の空とはよく言ったものです。
台風の影響がまだ残る秋の日に、たくましい女心が息づく亀戸浅間神社を参拝してきました!
今回はそのレポートをお送りいたします。
目次
亀戸浅間神社ってどんなところ?
説明しよう!亀戸浅間神社とは?
名称:亀戸浅間神社
御祭神:木花咲耶比売(コノハナサクヤヒメ)
かつて日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征した際、荒れ狂う海を鎮めるため、日本武尊に従っていた弟橘媛(オトタチバナヒメ)が代わりに海に身を投じたそうな。
弟橘媛の笄(こうがい)が流れ着いたのが、浅間神社のある場所なのだそうです。
後に十二代景行天皇が祠を建てて祀り、諸将の願いを受け入れたといいます。
ちなみにもともとあった本殿は江戸大震災と関東大震災で被災してなくなってしまい、現在あるのは昭和10年に建てられたものだそうです。
日本武尊が由来の神社としては、比較的建物自体は若いと言えるかもしれません。
御祭神・木花咲耶比売(コノハナサクヤヒメ)について語る
さて、そんな亀戸浅間神社の御祭神は何を隠そう木花咲耶比売(コノハナサクヤヒメ)です。
※漢字や読み方は様々なのですが、ここでは木花咲耶比売(コノハナサクヤヒメ)で統一します。
筆者、特に木花咲耶比売に思い入れが強いわけではなく名前を知っていた程度なのですが、浅間神社の御祭神がそうと知ったときにはちょっと浮かれてしまいました。
だって木花咲耶比売だよ?何その可愛い名前。
しかもキラキラネームみたいな、いかにも漫画に出てきそうな、「当て字じゃない?」と聞いてみたくなるような名前ですよ?実際ゲームや漫画にも多用されているお方であります。
そこでちょっと調べてみたら、割とすごい神様だったことがわかりました。
逸話
木花咲耶比売は「木の花が咲くように美しい姫」だったと言われています。
神話では、天照大御神の孫の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が見初めて求婚し、木花咲耶比売の父親が木花咲耶比売と姉の石長比売(イワナガヒメ)をお嫁にと差し出しました。
ところが瓊瓊杵尊は醜い石長比売を送り返し、美しい木花咲耶比売とだけ結婚してしまったそうです。
父親としては、石長比売と結婚することで岩のように長く、木花咲耶比売と結婚することで木の花が咲くように繁栄してほしい、という想いで愛しい娘2人をお嫁にやったのだそう。
そりゃあお父さん怒るわ。
以来、瓊瓊杵尊の子孫は木の花のように儚い命で、長くは繁栄しなかったといわれています。
挙げ句続きがあって、美しい木花咲耶比売と結婚しておきながら、子供を身ごもったら別の神様との子じゃないかと疑ったらしいです。
瓊瓊杵尊が困ったさんだったことはよくわかった。
実は天皇の先祖にあたる
子供の父親を疑われた木花咲耶比売のお話には続きがあります。
疑いを晴らすため、「瓊瓊杵尊の子なら火の中でも無事に産めるはず」と木花咲耶比売は産屋に火を放ち、その中で3人の子供を産みました。
激しすぎ。
3人の子供のうちの1人、火遠理命(ホオリノミコト)の孫が初代天皇である神武天皇です。
つまり木花咲耶比売は天皇の先祖にあたるということですね。
見た目が美しいだけでなく、心も男前で凛々しいお姫様だったようです。
逸話を知ったらますます好きになってしまいました!
亀戸浅間神社に行ってみました
そんな亀戸浅間神社に実際に行ってみました。
亀戸駅からは徒歩20分
JR亀戸駅から歩くと、徒歩で20分ほどかかります。
歩くのがそんなに好きではない方は亀戸水神駅、或いはバスを利用される方が賢明です。
とはいえ歩くと途中には美味しい焼き菓子屋さんPARTAGER(パルタジェ)さんもあるので、立ち寄ってみるのもおすすめ。
住宅街のど真ん中にある
亀戸浅間神社は住宅街のど真ん中にあります。
「本当にこの辺にあるのかな?」と疑い始めた頃に案内板が現れてひと安心。
到着!
ご覧の通り、どう頑張っても背景に住宅が写り込みます。
手水舎の龍にやっぱりときめく
龍好きの筆者の、神社レポの定番となりつつある手水舎の龍。
こちらにもご顕在^^
ちなみに水は手動です。
龍って往々にして水の神様だったりすると思うんですが何故か節水に努めておられる。
蛇口を探してうろついていたら、こんな看板を発見しました。
け、決して怪しい者では…!!(びくびく)
参拝!
気を取り直して、参拝に向かいます。お賽銭はあちらかな〜。
境内はキンモクセイの香りで溢れています。秋ですねえ。
世界が平和になりますように!
ちなみに逸話から想像がつくと思いますが、木花咲耶比売は安産・子授けの神として信仰されています。
安産祈願に来られる方が多いみたいですね。
絵馬も可愛い。
ひとまず筆者には安産の予定はないから世界平和で良かったと思う。
亀戸浅間神社の魅力3選
亀戸浅間神社の魅力を簡単に3つに分けてご紹介しましょう!
緑がいっぱい
住宅街のど真ん中、道路に面した外観とは裏腹に、亀戸浅間神社自体は緑に囲まれています。
特に特徴的なのが、富士塚周辺です。
富士塚は由来の逸話にあった弟橘媛の笄が流れ着いた場所。
浅間神社を通り抜けて行く方法と反対側の公園から来る方法があり、筆者は浅間神社の境内を抜けて富士塚に向かったのですが…。
わっさー!!
ちょっと冒険心がくすぐられwktk
長距離を覚悟して歩を進めたところ
富士塚は目と鼻の先にありました。(そりゃそうだ)
しかも思ったより近代的な建造物になってしまっている。
まあ仕方ないか…
都会の中で自然を感じられるスポットあることは間違いありません。
鳥居がいっぱい
亀戸浅間神社にはとにかく鳥居がいっぱいあります。
文化財にも指定されている石鳥居です。
趣がありますね!
もしかして木花咲耶比売のお姉さんの石長比売の存在も影響しているんでしょうか?
だったら何となく嬉しいですねえ。
お地蔵様がいっぱい
さて、上記の一番最後の写真にある石鳥居をくぐると、六ッ目地蔵尊があります。
こちら、有形民俗文化財らしいのですが…
調べても縁起も由来もわかりません。
お地蔵様、目が6つあるわけでもないし、そもそも8体いるし。
謎は深まるばかりです…。
何か情報をご存知の方は亀戸プロまで!
まとめ
亀戸浅間神社にお邪魔してきました。
大通りの近くにあるのにもかかわらず、都会の喧騒や住宅の賑わいから切り離された異空間に飛び込んだような体験を味わえる場所でした。
御祭神である木花咲耶比売の力強さを感じ、筆者もますますイケメン女子の腕を磨こうと心に決めたのでありました(?)
安産祈願にはもちろん、普段の参拝でも是非足を運んでみてくださいね。
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