創業200年のくず餅屋である「船橋屋」。
亀戸を代表する老舗企業です。
今回、執行役員の佐藤さんをはじめ、部長クラス、中堅リーダー、新入社員、パートさんまで、総勢6名の従業員にお話を伺うことができました。
歴史があるだけじゃない
社長がすごいだけじゃない
くず餅が美味しいだけじゃない
「いま」この瞬間、各所で輝く従業員の熱き思いをお届けします。
最後にお話を伺うのは、船橋屋の執行役員 佐藤さんです。
渡辺社長の本『Being Management』にも出てくる、第1回「リーダーズ総選挙」で過半数の票を得て執行役員に大抜擢された方で、今なお船橋屋のナンバー2として、幅広く活動されています。
そんな佐藤さんの入社の経緯やビジョンなどについてお聞きしました。
【佐藤さんプロフィール】
2004年の新卒入社。
渡辺社長とうまく役割分担して、船橋屋を内側から支える執行役員。
業務内容としては、基本的に船橋屋の管理。また乳酸菌の開発や新規事業などにも携わり、ホールディングスを除く5つの子会社すべてに属しています。
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互いの強みを活かす!社長とのバディシップ
社長がいなくても佐藤さんがいるので、経営はまわるのでしょうか?
先見性に長けていて、外から情報をとってくることが会社にとってプラスだと思うんです。ずっと中にこもるタイプでもないので。
私は逆で、「これやっといて」と言われたことをバーッと形にしていくのが得意なんです。0から1を生み出すのが。バーッと言われても、聞き分けてどんどんやっていけちゃうし、それが好きなんです。
互いの強みを活かしている感じですね。
会社はだれのもの?風通しの良い社風の根底にある想い
面識がなくても、さっきみたいに「おはようござます~」って気軽に挨拶しちゃいます。
信頼関係はできてるので、何かあっても任せられる人はいるし、解決しなければ私のところに来るし、すごくシンプルです。
パートとか社員とか、ただの役割の違いです。
講演でもよく話すのは、「会社ってだれのもの?」って新入社員に聞くと「社長のもの、経営幹部のものだ」って言いがちなこと。
中にはそういう考えもありますが、そうじゃなくて、会社ってそこで働く人みんなのものだから、だからみんなで良くしようよっていう考え方にしないと。
みんなで働いてる会社だからみんなで良くしようよっていうフラットなほうが、ベストだと思っています。
オーケストラ型にしたいっていうのはそういう意味合いです。
だから自分事のように会社を良くしてくことが大事だよっていうのを、新入社員にはすぐには伝わらないかもだけど、伝え続けています。
船橋屋の歴史をあきらかにしたいという強い想い
バスケの次に好きなのが歴史だったので、「歴史ある企業を探そう」と。
かつ、派手じゃなくて素朴な、「庶民文化になじんだ企業がいいなあ」と思って。
そこで、「なぜ200年も続いているんだろう」という問いを持たせてくれる企業として、船橋屋を選びました。
日本って、世界で圧倒的に老舗企業が多い国なんです。それが日本の価値だと思っています。
その老舗企業の90%が中小企業なんですけど、年々その倒産率が増えています。
200年企業に勤めているのであれば、世界で圧倒的に強い部分の「日本の伝統」を残したいな、というのもあります。
だから、船橋屋の歴史を学術的な目線で何か残せたら、企業価値も変わるし、それでさらに皆さんにも知っていただけるんじゃないかと思って、歴史を紐解いています。
会社って、知れば知るほど好きになると思うんです。
知らないから、誤解があったり不安になったりするもの。
「なぜ200年続いてるのか」を知ると、すごさだったりその背景を理解して、好きに変わってくと感じています。
愛社精神ナンバー1って言ってますけど、仲野が「(それは)私です」って言ってきてるんです。
そう言える人が増えていくことが大事だと思うんですよね。
何人か他にもいます。営業の舘野もそのひとりですよ。
次の「300年企業」を見据えて
船橋屋を学術的な目線から違うアプローチをしつつ、日本の価値を見出したいですね。
日本の「200年企業」や「長寿企業」の役割は、「世界で圧倒的」にこそ価値があります。日本全体の価値っていうのを見出して、そこで老舗企業ができることを紐解きたいです。
よく「破壊と創造」って言ってるんですけど、必ず破壊があれば、そのあとに創造があるって言っていて、戦後の復興がまさにそう。
うまく破壊しつつ、創造しつつ、イノベーションだと思うんですけど、そうやって強い組織を作っていきます。
あとは自分の夢もありつつ、他のメンバーの叶えたい夢もサポートしていって、人生そのものが、その子たちが幸せだって言える環境を作っていくことが、私のひとつ役割かなと思っています。
編集者あとがき
エネルギッシュな方と聞いていましたが…本当でした!
今回のインタビューの人選は佐藤さんにやって頂きました。お忙しいなかありがとうございました。
もっともっと多く紹介したい、とのことでしたが今回は6人に絞らせて頂きました。
インタビューした人たち、もれなくみんな船橋屋、くず餅、渡辺社長LOVE。
しかも主体的に仕事するメンバーばかり…船橋屋はほんと、人財に恵まれています。
船橋屋で働いている人たちの想いを知ると一層くず餅が美味しい感じられますよ!
他の船橋屋のインタビュー記事も是非ご覧になってくださいね☆彡
【船橋屋インタビュー vol.1】明るい笑顔が素敵な新人の月岡さん
【船橋屋インタビュー vol.2】とにかく仕事が楽しいと熱く語る新人の今西さん
【船橋屋インタビュー vol.3】くず餅大好き!仕事大好き!営業企画部の舘野さん
【船橋屋インタビュー vol.4】船橋屋は健康提案企業!それを体現する仲野さん
【船橋屋インタビュー vol.5】くず餅生産量をコントロールするベテランの小野寺さん
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